Lonely Planet(ロンリープラネット)Best in Travel 2018~地域別TOP 10


世界中のトラベラーから愛される一冊
『Lonely Planet(ロンリープラネット:通称ロンプラ)』

日本での知名度は『地球の歩き方』が上ですが
ロンプラは世界シェア驚異の25%!
世界でもっとも読まれているガイドブックなのです

そんなロンプラが毎年恒例で発表するコレ▼

Best in Travel 2018 | Lonely Planet(英語)
Lonely Planet’s Best in Travel 2018
出版社: Lonley Planet; 13th Revised版
言語: 英語
ISBN-10: 1786579693
ISBN-13: 978-1786579690
発売日: 2017/10/26
本のサイズ: 14.5×1.5×18 cm

前回は総合ランキング(国別編)をご紹介しましたが▼

今回は日本が唯一ランクインした地域編をご紹介

このランクイン
紀伊地方ではひそかにニュースになっていたようですが
関東に住むわたしは目にした記憶がない
うっかりしていたのか
それともロンプラの偉大さが認知されていないがゆえに
大きく取り上げられていないのか

というわけで、
どうぞ地域編ランキングをお楽しみください!
※紹介文はわたくしの都合の良いなんちゃって英訳です。詳しくは原文をご参照ください

【Best in Travel 2018 カテゴリー別ランクイン分布図】

▼マップ左上の「→」アイコンをクリックすると一覧が表示されます
青:国別トップ10 赤:都市別トップ10 緑:地域別トップ10 黄:訪れるべき価値ある場所トップ10

第1位 ベルファースト&コーズウェイ/北アイルランド Belfast & the Causeway Coast(Northern Ireland)

北アイルランドは少し前までは武装した軍が町を警備に当たるほど厳戒態勢が敷かれていたが、今では通りにおしゃれなカフェやバー、レストランなどいろんなお店が建ち並んでそんな時代があったことが嘘のようだ。北アイルランドは巨大な造船所があることで有名で、あのタイタニック号もここで作られた。コーズウェイ沿岸にはゴルフ場やウィスキー醸造所、そして世界遺産のジャイアンツコーズウェイなどもあって、時間を忘れさせてくれる魅力的な場所が目白押し。

第2位 アラスカ/アメリカ合衆国 Alaska(USA)

野生動物や大自然に囲まれたアラスカは、アドベンチャー好きにはたまらない場所だ。しかし、ヨーロッパや北アメリカと違ってフライトが少なく交通の便は決して良くない。最近では大型クルーズ船の就航が計画されているが、今のところはアラスカン・ドリーム号のような小型のクルーズ船が主流。それでも日程やアクティビティのバリエーションは増えていて、ハゲタカやザトウクジラ見学、氷河フィヨルド観光をオプションに付けることもできる。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
Studying ice melt via SUP on Bear Lake in Kenai Fjords National Park © James and Courtney Forte / Aurora Open / Getty Images

第3位 ジュリア・アルプス山脈/スロベニア Julian Alps(Slovenia)

シャモニーやツェルマットほど有名ではないが、スロベニアにあるジュリア・アルプス山脈もまた実に魅力的な山だ。最高峰トリグラウ山(標高2,864m)をしたがえたトリグラウ国立公園がほぼ3分の2を占め、その登山環境はだいぶ整備されてきた。かつては勇気ある登山家だけに愛される山だったが、今ではどんな登山家も登ることができるようになった。登山を扱う専門旅行会社も増え、宿泊する羊飼いの山小屋もスタイリッシュな装いになっているものもある。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
Atop a small island in the middle of Lake Bled, the Baroque Church of the Assumption can be reached by traditional Slovenian pletna boat © ZM Photo / Shutterstock

第4位 ラングドック=ルシヨン地域圏/フランス Languedoc-Roussillon(France)

南部フランスは実にチャーミングな場所だ。白砂のビーチに青い海、マキノの葉に覆われた丘などがある。とはいえ、この地域は長いこと「プロヴァンサルプ・コートダジュール」ばかりに注目が集められてきた。しかしこれからは「ラングドック=ルシヨン地域圏」が日の目を見る番だ。今度新しい美術館はできるし、何よりもすばらしい郷土料理に極上のワインがあるからだ。訪れない理由はないよね。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
Above the Orb River in Béziers sits the fortified Saint-Nazaire cathedral, dating from the 13th century © 7Horses / Shutterstock

第5位 紀伊半島 Kii Peninsula(Japan)

今日本が熱い。過去3年の間に訪日観光客は2倍に増えさらに増加する勢いだ。日本はとてもワクワクする国だって旅行者の間で噂になって以来、もうちょっと掘り下げて楽しみたいっていう人が増えている。
そこで紀伊半島だ。ここは多くの観光客が訪れる大阪や京都よりもうちょっと南に位置していて、思わず歓声をあげたくなるような魅力がいっぱい詰まっている。例えば神社仏閣、荘厳な景色に温泉の滝、伝統的な文化もありながら現代の利便性も兼ね備えている。それでいて人が混んでいない。混雑なく簡単に観光できるとあって、今がねらい目だと注目され始めているよ。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
The Nachi waterfall cascades 133m beside the pagoda of the Seiganto-ji Buddhist temple © Sean Pavone / Shutterstock

第6位 エオリア諸島/イタリア Aeolian Islands(Italy)

(イタリアシチリア北部)ティレニア海に浮かぶエオリア諸島(リリパリ諸島とも言う)は実にのんびりした旅人の島だ。主要7島で構成される火山性の島で壮大な景色が広がっている。たとえば、火山でできたスロープやブラックサンドビーチ、ヨーロッパ最高の沿岸ウォークやダイビングなど。どちらかというとそんな控えめな魅力が、地中海で良質な休息をとりたい旅行者を魅了しているようだ。
それはエオリア諸島でもっとも僻地にあるアリクーディ島にも及んでいる。ウォーキング・ツーリズムが企画され観光客の流入が見込まれている。2018年はもしかすると混雑を避けて訪れることができる最後のチャンスになるかもね。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
Looking down the west coast of Lipari to Vulcano on the idyllic Aeolian archipelago © Matt Munro / Lonely Planet

第7位 南部アメリカ Southern USA

2018年はキング牧師が暗殺されてから50周年の節目だ。南部アメリカではそれにちなんだいくつかの公民権がらみの活動が行われている。一つは、モンゴメリーやアラバマにある4,000人の犠牲者を追悼する「正義と平和のメモリアル」の碑である。そしてキング牧師の生家は観光向けにリフォームされ、キング牧師が暗殺されたモーテルは、今では国立市民権博物館に姿を変え、詩やコンサートなどさまざまな年間イベントが組まれている。そうしている間にも(南部アメリカの一つ・ルイジアナ州の)ニュー・オーリンズは設立300周年となり、様々な創立イベントが企画されている。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
The National Civil Rights Museum in Memphis, which is built around the former Lorraine Motel where Martin Luther King Jr was assassinated © f11photo / Shutterstock

第8位 ラホール&スピティ県/インド Lahaul & Spiti(India)

もしあなたが高い山が好きで、ガタガタ山道も問題なく、超絶すごい自然に興味があるなら、ラホール&スピティにある風の谷、ケイヤングを東西に貫く峡谷をお勧めしたい。そこは中国の香格里拉(シャングリラ)の一角にも当たる。
ヒマラヤ山脈の影で雨の降らない乾燥しきった大地にあるスピティ地域は黄土色の荒れ地が広がるが、そこにはインドの中でも目を見張る最高の仏教美術が隠されている。一方で、水で潤っているラホール地域は世界一危険な道路の一つといわれるカシミールへつながる道路が行く手を阻み、寺にはめったに人が訪れない。
ラダック地方にまず訪れていた旅行者らはついにこの地のすばらしさに気づきはじめた。ヒマラヤで“アップルパイ”を食べていないで早くおいで!(※ヒマラヤはリンゴの産地でレストランのメニューにはアップルパイがたいていあるそう)

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
Splendid in its isolation on a floodplain north of Kaza, Ki Gompa is Spiti’s largest Buddhist monastery © Arun Bhat / 500px

第9位 バイーア州/ブラジル Bahia(Brazil)

バイーア州は、喜びの要素にあふれた場所だ。ブラジル北東沿岸部に位置し、白砂のビーチにクリスタルなブルーウォーター、コーラルリーフに囲まれた島、カカオ豆のリッチなプランテーション、シャパダ・ジアマンテ国立公園には有名な自然の滝もあって、まさに常夏のパラダイスだ。
そんな自然の多い天然の遊び場だったバイーアが、最近断然アクセスしやすくなっている。というのも、バイーアの州都サルヴァドールが、2014年開催されたFIFAワールドカップの開催都市の一つに選ばれたおかげで、バイーアへの交通の便が格段に向上したのだ。遊びに行くなら今!アフロブラジリアンダンスの発祥の地を訪ねに出かけよう。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
An attractive Portuguese colonial settlement by the sea, Salvador in Bahia is Brazil’s third most populous city with almost 3 million inhabitants © jeilson / iStockphoto / Getty Images

第10位 ロス・アイティセス国立公園/ドミニカ共和国 Los Haitises National Park(Dominican Republic)

サマナ湾南部に位置するロス・アンティセス国立公園は、1375平方kmに渡りパッチワークのように岩の小島が点在するエリアだ。青い運河、みずみずしい緑の森、先史時代から受け継がれるエコシステムが機能している。国立公園内を深く探索すれば、あなたはドミニカ共和国の核心に迫る。
ロス・アイティセスはまだまだ設備が行き渡っていないところが多いが、それでも観光客は増え続けている。近いうちに大きなホテルの建設計画がある。だからその前に訪れた方が良い。更新された持続可能なプランは国立公園のインフラや保護環境をよりよくするものになっている。だからあなたが来る頃にはより改善された設備やトレイルで迎えらえるだろう。

Lonely Planet Best Travel 2018 Regions Top10
A verdant jewel in the north of the Dominican Republic, Los Haitises became a National Park in 1976 © Gueholl / E+ / Getty Images

かってにまとめ

今回の地域編は
さすが世界中を知り尽くすロンプラ記者ならではの視点で
かなりニッチなところを攻めてるなぁという印象

国別編は2018年に起こるイベントありきの選出だったが
今回は7位の南部アメリカは除いて、わりと純粋に
これから観光客が増えてくであろう穴場の地域が厳選されている
王道を行かないところが好感度高い

個人的にはインドがとても行ってみたい
でもヒマラヤで是非アップルパイを食べてから訪れてみたい

そしてわが日本の紀伊山地は
さすが旅の達人、抜け目がない

ゴールデンルート(東京→箱根→富士山→名古屋→京都→大阪→広島)
をしっかり押さえつつ、
そのルートから大きく外れず軌道修正できる微妙な位置関係

でも欲を言えば、
北日本を取り上げて欲しかった
どうしても西に流れる傾向にあるので

というわけで
是非これからの海外旅行の参考になさってみてください

長々とご清聴、ありがとうございました

おまけ【関連旅行記】

北アイルランド

アラスカ


熊野古道

インド・ラダック地方