【VISA】米国ビザの申請【5】~米国内空港での別室送りの件(特にイラン等渡航経験者)

第1回目の「米国ビザの申請【1】対象者まとめ
第2回目の「米国ビザの申請【2】~オンライン申請
第3回目の「米国ビザの申請【3】~ビザ申請料金と面接予約
第4回目の「米国ビザの申請【4】~大使館・領事館での面接」で

無事米国ビザを取得していったものの
結局別室送りは免れませんでした

というわけで
いよいよイランなどの対象国に渡航歴がある場合の
米国入国の恐怖の“別室送り”状況です

入国時に利用する空港やたまたま当たった審査官によっても
かかる時間や対応はさまざまで
あくまでも一例として見ていただければありがたいです

さすがに空港のイミグレーション(入国管理局)は
撮影録画一切禁止なので記憶を頼りに落書きしてみました
記憶違いもあるかもしれませんが細かい部分はどうか大目に見てください

イミグレーションにて~入国審査から別室送りまでのドキュメント

1.普通に入国審査

通常通り、入国目的(観光)、滞在日数、訪問先などを
簡単に質問される

ここまでは審査官は比較的和やかな雰囲気
(審査官によってはそもそも終始無表情もいるが)

米国 空港 イミグレーション 入国管理局 USA Immigration Passport Control
米国内空港での別室送りメモ(1) Illustration by Mayumi

2.パスポートチェック⇒イランビザを発見で手が止まる

審査官の顔から笑みが消える
じわじわ険しい表情
黒人審査官が無言で眉間にしわが寄り始めると
かなり圧がある

(イラン訪問後、初回米国入国)パスポートをパラパラとつぶさにチェック
(2回目以降米国訪問時)併せてパソコンで情報照合している様子

どこから来たのか、訪問先は、
イランへは何しに行ってたんだとか
いろいろ聞かれる(大体空港ワンパターン)

米国 空港 イミグレーション 入国管理局 USA Immigration Passport Control
米国内空港での別室送りメモ(2) Illustration by Mayumi

3.「そこの壁に立ってろ、迎えが来るから」と立たされる

別室送り決定

審査官の目の届く壁の横で
遅刻した生徒の罰ゲームのように立たされる

そして得てして
迎え(別の国境警備局の人)はすぐには来ない

何事もなく通過する乗客の好奇の目にさらされる

米国 空港 イミグレーション 入国管理局 USA Immigration Passport Control
米国内空港での別室送りメモ(3) Illustration by Mayumi

※空港が違うと立たされないで直行のケースもありました

4.国境警備局のお迎えが来て別室へ

恰幅のいい女性の係官(とは限らないが)の迎えが来る

ついでに同じように引っかかった人も
一緒に連れて行かれる

“別室”はイミグレーションからすぐの場所にあったり
すごく離れたところだったり
バゲッジクレームの近くだったりと空港によって様々

米国 空港 イミグレーション 入国管理局 USA Immigration Passport Control
米国内空港での別室送りメモ(4) Illustration by Mayumi

5.病院の待合室みたいな殺風景な部屋で待機

基本、パスポートは迎えに来た人か
部屋の入口で係の人に預ける

部屋には5~10人弱(多いときは20人以上)
アジア系、ラテン系、イスラム系など多国籍の人たちが待機

部屋の中は電子機器の取扱い一切禁止
もちろんスマホいじりもPC使用もご法度
(監視カメラで見られているので使用したのがバレたら激怒されます)
仕方ないので紙媒体の本読んだりして時間潰す

米国 空港 イミグレーション 入国管理局 USA Immigration Passport Control
米国内空港での別室送りメモ(5) Illustration by Mayumi

呼ばれるまで早いときは20~30分、
ひどいときは1時間以上もかかったりする

悪いことをしたつもりはないのに
すでに冤罪気分で心臓バクバクする

6.いよいよ尋問開始、そして解放

わたしの場合はたまたま
物腰柔らかい審査官に当たることが多く
他の人ほど厳しい口調で詰問された記憶は少ない

ただとにかく質問は細かい
回答はパソコンに都度入力されている
これで米国ブラックリストデータベース入り(涙)

米国 空港 イミグレーション 入国管理局 USA Immigration Passport Control
米国内空港での別室送りメモ(6) Illustration by Mayumi

結局30分~40分、長いときは1時間以上も質問攻めで拘束され
時に荷物の中も念入りにチェックされる

最後はめでたく疑いが晴れると
あっさりスタンプ押されて解放される

わたしの場合は素直な受け答えが良かったのか、
審査官の心象はそんなに悪くないようで
最後は笑って見送られることが多かった

そこで尋ねてみた

私:「この(別室送りの)状況は一生続くのですか?」
係官:「そうだね、一生だね

・・・耳を疑った
でもきっとISが倒されて事態が好転すれば
制度の見直しもかかるかもしれないことを期待してその場を去った

別室送りまとめ

1.別室送りとは

米国の安全を脅かす恐れがあると疑われる経歴や背景を持つ人物を特定し、空港に配備された国境警備局(United States Customs and Border Protection)の権限のもと審査尋問にかけること
※個人の勝手な定義です

入国審査のターゲットは、アメリカ合衆国本土およびハワイ、グアム、アラスカ、プエルトリコなど米国領の各諸島も含みます

2.別室送りの対象者

  • 2011年3月から現在までにイラン、イラク、シリア、イエメン、スーダン、リビア、ソマリアへの渡航歴がある者 ←わたしの場合
     ┗ パスポートにイラン等のビザ貼付かつ米国ビザ所持でもアウト
     ┗ パスポートにイラン等のビザ貼付かつESTAでの入国をはかったら即刻アウト、下手したら入国拒否および強制送還
     ┗ パスポートが更新されイラン等のビザが貼付されていなくても2011年以降米国および対象国への渡航歴があれば危険(データベースに記録されている可能性も)
  • 米国に不法に移住・就労する恐れのある者(可能性を感じさせる情報を提示するとアウト)
     ┗ 「入国目的は“米国人の恋人に会う”」は一発アウトだそうです
     ┗ ESTA(90日滞在可能)を使って語学留学する人も危険
     ┗ ESTAを使って長期間での観光も就労疑われる危険性あり
  • 過去にパスポートの盗難に遭ったのち、盗まれたパスポートの番号のままESTAに申し込んだ者
     ┗ 異例ですが、盗難被害にあった人は申請時に気を付けましょう

ネットの情報を総合すると大枠はこんな感じです

3.別室送りになってもスムーズに解放されるための必要情報

これまた個人によってケースバイケースですが
想定されるのは以下の通り
事前に用意していくのが無難です
(用意周到過ぎると余計に怪しまれる可能性も無きにしも非ずですが・・・)

【必要なもの】
  • 米国出国(帰国含む)のチケット ←これは絶対
     ┗ 別室内はスマホ、PC使用禁止なので原則プリントアウト(許可を得ればその場でスマホ画面見せることも可能)
  • 2011年以降の対象国への渡航履歴、渡航内容
     ┗ 具体的な日時・滞在期間、訪問目的、訪問先、宿泊先、参加したツアー、一緒に行った人、現地で会った人物まで
  • 米国での滞在スケジュール、訪問先、連絡先、宿泊先情報
     ┗ 別室内はスマホ、PC使用禁止なので事前に予約表などの原則プリントアウト
  • 自身の職業、職務内容
     ┗ 英語でしっかり説明できるように
  • 長期滞在する場合は財政証明できるもの
     ┗ 銀行口座の残高証明など(口座の画面コピーなど)
  • 米国在住の知人訪問の場合は知人の詳細情報
     ┗ 氏名、住所、連絡先、職業、勤め先、(学生なら在学情報)など
  • 持っていれば国際運転免許証と日本の運転免許証
     ┗ レンタカーを借りる場合は提示を求められる可能性あり
【必要なスキル】
  • 審査官からの質疑応答に耐えうる英会話スキル
     ┗ 日本語が分かる係官を常駐させている空港もたまにある(でもほとんど期待しない方がいい)
  • いかなる質問にも挙動不審に陥らない冷静な判断力
     ┗ 身に覚えがなくてもいざ怖そうな審査官を目の前にするとビビります。それでも自信を持った受け答えしないとマイナスイメージ
  • いかなる高圧的な態度にもひるまない強い精神力
     ┗ 審査官によっては挑発的で高圧的な態度の方もいるようです。「売り言葉に買い言葉」で血が昇ったり、逆に挙動になるのもマイナスイメージ

わたしも英語は堪能な方ではないですが
自分の置かれている状況を説明するための
最低限の英単語ぐらいは頭の中で整理していきました

英語が苦手な方には億劫だと思いますが
ここは腹をくくって準備した方が良さそうです

4.別室での質問一例

これこそ個人差があるので一概には言えないですが
とりあえずわたしが覚えているものをご参考まで

  • イランへは何しに行ったのか
  • イランに滞在した正確な日時、期間、場所、訪問先
  • イランには知人がいるのか、知人に会ったのか
  • 誰かに何か渡されたり預かったりしていないか
  • 日本では何をしているのか(職業と職務内容、年収など具体的に)
  • 長期休暇の理由(世界一周の理由)
  • 日本での居住状況(住所、連絡先、同居人など)
  • 何故米国に来たのか、訪問先、移動手段、滞在先など
  • 米国には知人友人はいるのか、会う予定か
  • イラン以外にはどこに行ったのか(世界一周しているという回答を受けて)
  • 米国の後はどこに向かう予定か
  • 日本にはいつ帰国する予定なのか
  • 米国ビザを事前に取っているが何故イラン渡航者がESTAではなく米国ビザが必要だと知ったのか
     ┗ 日本でスケジュールを組んでいるときに2016年3月の大使館通達を見て知った、と回答
  • 米国大使館でのインタビューでも面接官にイラン渡航の件は伝えたのか
  • その時の面接官の反応は

もっとこまごまあった気がしますが
大枠こんな感じだったかと

別室送りによって生じる被害・損害

精神的ダメージはともかく
少なくとも2時間以上、最悪5時間拘束なんて人もいるので
いろいろと支障をきたす恐れが生じます

1.トランジットの乗継便

基本的には国境警備局の係官が航空会社に連絡してくれて
間に合わない場合はフライトキャンセルと
振替便の依頼をしてくれるケースが多い

ただし、そこから先の損害等(飛行機の乗り遅れで生じる
スケジュールの変更、ツアーに参加できないとか)は
一切保障してくれないので要注意

米国経由で移動するときは
後々のスケジュールも余裕を持ったものにしましょう

2.預け荷物

バゲッジクレームにそのまま放置の場合もあるし
係官が取ってきてくれるケースもある模様
(荷物検査のため)

※私は基本すべて機内持込なので細かいことは不明

長引きそうなときはその辺にいる係官つかまえて確認する方が良いです

————–

以上、ざっくりとした“別室送り”のまとめでした

米国本土も残念ですが
米国を経由して中南米へ行きづらくなったのが
正直しんどいですね
南米好きなのでちょっとガッカリです

と思って調べたら
今はヨーロッパ・中東経由で行けるんですね
ただし、米国経由する場合に比べ2倍の時間を要しますが

<米国を経由せずに南米に行く移動例(アルゼンチン・ブエノスアイレスの場合)>

  • エティハド航空(Etihad Airways)利用の場合
     ┗ 成田―アブダビ(アラブ首長国連邦)―マドリード(スペイン)-ブエノスアイレス(約47時間)片道US$1500ぐらい
  • イベリア航空利用の場合
     ┗ 成田―マドリード(スペイン)-ブエノスアイレス(約33時間)片道US1500ぐらい
  • エミレーツ航空の場合
     ┗ 成田―ドバイ―リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)―ブエノスアイレス(約34時間)方日US&$1600ぐらい
  • エア・フランス利用の場合
     ┗ 成田―パリ(フランス)―ブエノスアイレス(約35時間)片道$1700
  • ルフトハンザ航空(Deutsche Lufthansa)利用の場合
     ┗ 成田―フランクフルト(ドイツ)―ブエノスアイレス(約29時間)片道US$1700
  • エアカナダ利用の場合
     ┗ 成田―バンクーバー(カナダ)―トロント(カナダ)―サンチャゴ(チリ)―ブエノスアイレス(約57時間)US$1800

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現実的なのはエアフランスやルフトハンザなどの欧州経由ですね!

ただし、

イランビザの影響なのかは不明ですが
オーストラリアやニュージーランド、欧州でも
別室までは行かなくても入国審査で足止めくって
厳重な荷物検査と職務質問されたこともあります

イランは、
個人で行く分には観光立国で人も優しくていい国なのですが・・・
宗教上の問題はいかんともし難いです

以上、身に覚えのある方、
これから米国渡航で不安な方の参考になれば幸いです

ご清聴ありがとうございました

【参考URL】

※わたし自身も含め、2016年に被害に遭ってる人が多いのは気のせいでしょうか

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